宗教者九条の和
事務局 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-7 日本山妙法寺内

「第4回シンポジウムと平和巡礼 in おおさか」アピール

2008年9月27日(土)
大阪力テドラル聖マリア大聖堂(カトリック玉造教会)にて

2008年9月27日
アピール

 私たち宗教者は、「輝かせたい憲法第九条」の願いのもと、「第4回シンポジウムと平和巡礼」を、ここ大阪の地で開催しました。

 「戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認」をうたう日本国憲法第九条は、今や"日本の宝"から"世界の宝"へと、飛躍的な発展を遂げようとしています。
 その条文は、核廃絶を含む平和・軍縮を求める人びとから、貧困や格差の解消、人権擁護など、「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」(『日本国憲法』前文)の実現を願う人びとに至るまで、広く世界の平和な文化をつくる指針としての役割を果たしています。そして守り生かすために、海外版「九条の会」の結成や9条世界会議といった国際会議の開催、ネットワークづくりなど、国際的運動が展開されています。
 まさに"世界の宝"と呼ぶにふさわしい条文です。

 日本においても、あらたな前進がみられます。全国でこれまでに7000を超える「九条の会」の発足がありました。また各種の世論調査では、「9条守れ」の声が国民の多数派であること、そしてその声がいっそう広まりつつあることを示しています。
 さらに、自衛隊イラク派遣は憲法第九条に違反する、との画期的判断が名古屋高等裁判所から出されました。高裁段階で確定した初の自衛隊違憲判決です。第九条の力が発揮された見解であり、私たちを勇気づけるものです。
 判決を学び広め、自衛隊海外派兵恒久法に反対する世論の形成に努めましょう。

 日本国憲法第九条は、不殺生戒や「殺すなかれ」などの教えに生きる宗教者において、信仰の違いを超え、それぞれの宗教的理念に通じるものと確信しております。第九条を守り生かす上で、宗教者にはとりわけ大きな期待が寄せられています。

 私たちは心より呼びかけます。
 「輝かせたい憲法第九条」の願いのもと、すべての宗教者はともに手をつなぎましょう。
 「輝かせたい憲法第九条」の願いを、日本に、世界に広げましょう。
2008年9月27日
               
「宗教者九条の和」輝かせたい憲法第九条
第4回シンポジウムと平和巡礼 in おおさか 参加者一同



事務局 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-7 日本山妙法寺内