宗教者九条の和
事務局 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-7 日本山妙法寺内

「宗教者九条の和」
輝かせたい憲法第九条 第9回シンポジウムと平和巡礼in 沖縄 ―
アピール

2013年 9月28日

 私たち宗教者は、「輝かせたい憲法第九条」のテーマのもと、オスプレイにゆれる沖縄で、第9回シンポジウムと平和巡礼を、「沖縄・福島と憲法第九条」と題して開催しました。

 沖縄戦終結から68年目を迎える今日においても、沖縄は日米安保体制のもと、植民地状態に置かれて、普天間基地撤去・返還も頓挫したままです。沖縄県民の苦悩と怒りを、現地発題者の訴えから痛切に肌身に感じとることができました。日本国民の無関心・無責任が一番の要因に挙げられます。

 これは、福島第一原発事故の終息宣言容認と同根です。いまだに放射能汚染が大地・海洋・空中に漏れだし、国際社会から批判を浴びているにもかかわらず、安倍政権の再稼働の準備、原発海外輸出、アベノミクスによる隠蔽に、宗教者の大半も真剣に向き合おうとしておりません。今回、福島から招いた講師の話を聞いて、福島県民の悲惨な現状に目をそむけている私たちの姿を思い知らされました。

 基地と原発が、国民の生存を脅かし、著しい恐怖と欠乏に陥れる施設であることが、明らかになりました。憲法第九条が希求する恒久平和のための戦争と武力の放棄は、現状において、具体的には、沖縄にある米軍基地の撤去と、核兵器の潜在的抑止力保持のために存続を求められている原発の、即時廃炉の実現にあると考えられます。

 それにも増して、この九条を改憲して国防軍を持とうとする勢力に断固反対しなければなりません。すべての命を重んじる宗教者に、沈黙は許されません。

 憲法第九条は、人類の宝です。すべての人々のいのちが尊ばれ、恐れることなく安心して暮らせることが、私たち宗教者の願いです。私たちは、その平和への祈りを、宗教宗派を越えて広め、平和を求める世界の市民と共に、この憲法第九条を輝かせたいと願います。

私たちは心より呼びかけます。
「輝かせたい憲法第九条」の願いのもと、すべての宗教者は手をつなぎましょう。
「輝かせたい憲法第九条」の願いを、日本に、世界に広げましょう。

2013 年9月28日
「宗教者九条の和」輝かせたい憲法第九条
第9回シンポジウムと平和巡礼in 沖縄参加者一同


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